< 英 語 の 学 習 法 > 英語担当講師 宮澤崇久
英語は受験科目の中で最も時間を要する科目です。学習初期においては、「かつて学んだ経験がある内容なので、すぐ思い出す!」と思われる方が多い科目でありますが、その反面、受験生から「何から手を付ければよいか分からない」といった質問・相談が多い科目でもあります。
英単語、文法、構文、長文と多岐にわたる上、志望校に応じた練習をする必要があります。そこで、指導担当講師としましては、「英文法における自分がつまずいてる箇所や単元を知ること」を最初のステップに設定し、自身の弱点に意識を向けてほしいと考えます。
中学校と高校でそれぞれ習ってきた内容は、一見まったく関連性がないように思われる方が多いかもしれませんが、体系立ててみると一直線上につながっていますので、いきなり高校内容から入らずに中学校レベルの点検を学習初期のうちにやっておきましょう。穴の開いたコップに水を注ぐ前に、一度穴を塞いでから満タンにしたほうが結果的に早く余裕をもって対応できると思います。
長年、入試問題を分析しておりますと、中学校で習った知識に基づく書き換え等の基本問題が多々出題されています。特に、「時制」「不定詞」「動名詞」「分詞」「関係詞」「比較」に関する文法の単元は書き換え等の基本問題における必須の範囲であり、どの看護学校でもパターン問題として出題されてもいますので、なるべく早く取り組むことをオススメします。なお、社会人入試や推薦入試など年内合格を想定している方は、夏までに単語力の向上と英文法のルールをインプットし、夏以降は(頭に入れたルールを基に)過去問や長文演習に取り組んでアウトプット練習をするのが高得点をとる秘訣でしょう。
学習初期に考えておきたい英語学習のポイント
(1) 夏くらいまでに単語(もちろん個人差はありますが毎週50語程度)&つまずく単元のインプット
- 特に上述の単元は優先的に行いましょう
(2) 夏以降(もしくは10月あたりから)には、過去問や長文演習で知識のアウトプットをし、定着できているのかを確認
- 過去問は7割前後が合否ラインです
(3) 間違った問題を(ノートなどの)一か所に集め、これを意識的に復習
- 同じパターン問題を失点しているケースが多いです